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仕様が来てから作るという受身型エンジニアではなく、売りのある製品/お客様の満足を超えるサービスを生み出す、提案型アーキテクトの育成が盛んです。
様々な関係者に、製品/サービスの目論見と、それを実現するための設計意図を伝達することが主な役割となります。

アーキテクトに向いている人は、やはり、ソースコードもわかりやすく書いている人のようです。わかりやすいソースコードは、モジュール構造とデータ構造のバランスがよくシンプルにできています。モジュール構造とは、クラスや関数の名前付け(箱)と明快な利用関係(線)、そして、全体の配置(水平垂直分割)を意識したものです。そして、もうひとつ、データ構造があります。組込み系ソフトウェアでは、アドホックなフラグの多用やプリミティブなデータが何百個(何千個)もある場合があります。構造体にする、あるスコープに局所化する、を考えている人が、品質の良いソフトウェアを生み出しています。

プログラミング言語の文法を使うこなせるよになったら、きちんと設計してみましょう。私の入社時には、フローチャート定規などをもらって、あなたの仕事は、設計図を書く事ですよ、という意識付けもありました。最近は、プログラミング言語の文法を覚えて、先輩の作った奇妙な動きをするソースコードと格闘している人も多いように感じます。時間はかかるけど、なかなかスキルアップしません。

入社2年目か3年目に、設計をきちんと意識したどうかは、その後のスキルアップに大きく影響するでしょう。設計することが仕事なのだとの意識を持つための構造化設計定規を作りました、この定規で設計図を書く事ができる人は、どんどんスキルアップするでしょう。仕事が楽になります。
モジュールの引数と戻り値、そして、その呼び出し構造、をしっかり設計しましょう。まずは手書きで。