アーキテクト育成

概要
本講座では、製品のコンセプトを明確にし、設計の方針を立て、その設計図面を作る、という一連の流れを演習を通じて学習します。
複数のビューでいくつかの図面を作成し、図面要素間の関係を観点マトリクス※で追跡可能とします。また、図面同士のトレードオフを考慮し、複数要素を横断する関心事を検討することで、設計意図が明確なアーキテクチャドキュメントを作成します。
※観点マトリクスは、各図面要素同士の組合せ表です
組込みアーキテクトは、アーキテクチャドキュメントをコミュニケーションツールとして活用し、正しい判断を行うことで、チームを成功に導く人です。アーキテクトが活躍することで、特徴や売りのある製品開発を実現できます。
コース詳細
到達目標 本コース修了後、次の事項ができることを目標としています。
1. 技術リーダであるべき「アーキテクト」の役割を理解し、行動できる
2. 製品のコンセプトから設計図面への思考過程を理解し、実践できる
3. アーキテクチャドキュメントの構成要素となる図面を書くことができる
4. エンジニアへ設計意図を伝達することができる
対象 3年以上の開発業務経験者
演習形式 個人演習:紙とペンによる図面の作成
グループ演習:図面を介したコミュニケーション
前提 設計図の読み書きができる人
設計技法の知識がある人
内容 【1日目】
1. アーキテクチャ設計とは
2. 目論見(概念ビュー)
3. 設計方針
4. 静的構造を設計する
5. 状態遷移を設計する
【2日目】
6. 動的構造を設計する
7. 静的構造の品質を高める
8. 動的構造の品質を高める
9. 非機能要件/横断的関心の設計
10. 複数ビューの統合
【宿題】
ソースコードからアーキテクチャを推測する
【3日目】
ソースコードを改善・図面化してアーキテクチャを作成する
11.リファクタリング
12. リバース設計
アーキテクチャドキュメントを作成する
13. アーキテクチャ設計のドキュメント化
14. アーキテクチャドキュメントの運用
15. アーキテクトの役割と決意表明
■実プロジェクトのアーキテクチャドキュメントを作成するコース
 4日目に自プロジェクトでの発表会があります。(オプション)
【1日目】
1. 組込みアーキテクトとは
2. 目論見と設計方針
3. 静的ビュー
【2日目】
4. 動的ビュー
5. 横断的関心
6. 実装ビュー
7. 総括
【3日目】
8. アーキテクチャドキュメントとは
9. アーキテクチャドキュメントの作成
10. アーキテクチャドキュメントの運用
11. 設計意図の発表
【4日目】
12. 自プロジェクトのアーキテクチャドキュメントの発表会
場所 オープン:新横浜会場
オンサイト:ご指定の場所
オンライン:Teams(グループ討議はTeamsのチャネルで)
定員 12名
時間 2日+1日(2週間ほど間を置きます)
6時間/1日
(オープンセミナーの場合は10:00~17:00)