構造化モデリング[静的]

概要
本講座は、上流工程での分析・設計の図面化について、演習を通して理解・習得していただくことを目的としています。
要求、分析、設計の各工程ごとに、モデル化の視点を明確にして、図面作成を行います。
少人数グループで、図面を介したディスカッションを行い、一通りの設計図を完成させて、それを発表します。
コース詳細
到達目標 設計の基本となる、設計原則と設計品質を理解します
1. 設計原則:複雑な対象を管理できる単位に分解して、構造的に表現することができます。
2. 設計品質:図面の品質を、客観的に判断できる指標で、レビューすることができます。
3. 図面化:表記法に基づく、シンプルで厳密なモデル化を行うことができます。
対象 C言語でのプログラミング経験がある方。
(設計技法を学習したことがない方に特におすすめ)
特徴 各工程ごとに、視点を変えて図面化します
 要求モデルは「価値(VALUE)」
 分析モデルは「なにを(WHAT)」
 設計モデルは「どのように(HOW)」
設計モデル(ファイル構造図、タスク構造図)に関しては、UML2.0の表記法を用います。
チームごとに、模造紙に書いて、設計意図をプレゼンテーションします。
演習形式 個人演習:紙と鉛筆による図面の筆記。
グループ演習:図面を介したコミュニケーション。
内容 【1日目】
1. モデリングとは
2. 要求モデリング
 ・要求モデリングとは
 ・イベントリスト
 ・非機能要求モデル
3. 分析モデリング
  ・分析モデリングとは
 ・コンテキスト図
 ・データ辞書
 ・データフロー図
【2日目】
4. 設計モデリング[静的構造]
  ・設計モデリングとは
 ・モジュール構造図
 ・モジュール仕様書
5. プログラミング
6. 設計モデリング[動的構造]
  ・静的構造と動的構造
 ・タスク構造図
7. 設計品質
 ・凝集度、結合度、システム形状
8. まとめと発表会
場所 オープン:新横浜会場
オンサイト:ご指定の場所
定員 12名
時間 6時間
(オープンセミナーの場合は 10:00~17:00)
受講者の声 ・作業の大半が改修、移植のため、あまり上流工程(業務)がないが、自己流での作業に問題があることが分かった。
・社内においてプロセスは確立しているものの、手法については、個人の経験に依存する所が多い。
手法についても、共通の認識が得られるきっかけになると思う。
・DFDやモジュール構造図を作成することで、プロセス間の依存関係がはっきりして、品質、メンテナンスの向上が期待できると思う。
・改修など、一部の機能追加の業務であっても、今回セミナーで学んだことを活用できると思いました。
・要求仕様からどのように設計すれば良いかが、順を追って何故、こうしたか?が分かるようになる、とても良いものだと思いました。
備考 個人で図面化を行い、チーム(3人程度)で模造紙にまとめます。
チームの成果物を発表します。